一般市民対象見学会 開催記録
2025.01.05阪神・淡路大震災30年特別見学会開催報告(2024年12月14日実施)
2025年は阪神・淡路大震災の発生から30年の節目を迎えます。
そこで、その震災遺構を巡り、当時を偲ぶとともに、先進的な震災復旧構造物を見学することで、社会インフラの重要性について改めて知る機会とするため、シビル・ベテランズ&ボランティアズ(CVV)では、2024年12月14日(土)に「阪神・淡路大震災30年特別見学会」を開催しました。
当日は、あいにく寒さの厳しい日となりましたが、公募による小学生5人を含む8歳から60代まで16名の一般参加者など総勢20名の皆様を、CVV会員10名でご案内しました。
前半は、阪神高速神戸管理・保全部庁舎の会議室において、映像やスライドを使って阪神・淡路大震災を振り返るとともに、見学先の概要を紹介しました。まず当時のビデオを見ていただきながら、道路や港湾施設の被災や復旧の話をしましたが、生々しい震災直後の映像に、皆さん一様に衝撃を受けたようです。
経験していない世代だけでなく、経験した世代にとっても30年経過し、改めてその当時を思い出していただきました。また今回の見学会では、生活に必要なインフラ施設が地震で破壊されることの重大さと同時に、それを速やかに復旧し、さらに安全な構造物を構築していった技術者の努力と英知に気づいていただく事も我々の願いでした。
後半は、下記の震災遺構や復旧構造物を徒歩により巡り、各施設においてCVV会員より現地説明を行いました。
浜手バイパス被災構造物展示モニュメント ←(説明資料はこちら)
神戸港震災メモリアルパーク(神戸港メリケンパーク旧岸壁) ←(説明資料はこちら)
阪神高速弁天高架橋(19径間連続立体免震橋) ←(説明資料はこちら)
各現場では熱心な質問が寄せられ、中には大変専門的な質問もありましたが、会員が手分けしてお答えしました。また、終了後には紙とインターネット上でアンケートを行いましたが、見学会の内容は適当であったと評価をいただきました。また、我々の説明や案内にも満足いただけたことがわかり、全体的に高評価を頂きました。
アンケートの集計結果 (クリックするとアンケート結果を表示します)
CVVは独自の広報手段を持たないため、今回は土木学会関西支部、地盤工学会関西支部、近畿地方整備局、神戸市港湾局、阪神高速道路株式会社の後援を受けご協力を頂きました。また、阪神高速の震災30年特設サイトへの掲載や、日本橋梁建設協会近畿事務所および建設コンサルタンツ協会近畿支部会員への案内などの支援を得たことにより、周知を図ることができました。
CVVでは、今回の特別見学会開催により得た経験を活かして、来年度以降の定期的な市民見学会開催に繋げていきたいと思います。(文責:南荘 淳)
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