藤澤政夫さんの思いで
櫻井義行(元西松建設)
平成15年2月13日、大阪都島の病院に入院中の藤澤さんを見舞いに行きました。その時の様子ですが、藤澤さんは自分の病気についていとも簡単に「私は癌で、リンパ腺と膵臓に迄転移しており、果たして治るかどうか判らない」と言われ、平然とされていたのが今も目に浮かんでまいります。私でしたら、どんな対応をしたか判りません。平然と出来なかったと思います。
今一番思い出すのが、秋田県仙北郡西木村の浅利力様からCVVホームページに寄せられた質問に関する資料や回答を送信したことに対して、藤澤さんから私にお礼とお誉めを頂いたことで、それは今でも心に残っています。
私は60歳を過ぎてから自己流でパソコンを覚え、何も判らずにただキーを叩いていただけです。メールやインターネツトなども、初めはメールを開くだけで送信も出来ないような状態でした。また、CVVの会合にも参加するだけで何も役に立つことが出来ずに、ただ時が過ぎていっただけです。今回、土工協・CVV共催の見学会のお世話をさせて頂きましたが、藤澤さんやこれまで見学会を担当された方々の苦労が身にしみて判りました。いかに人集めが大変か、ということが。
葬儀の時のあの参列者の多さには驚きました。やはり人間関係を大切にして、多くの人と接することが、この世の中で生きて行く中で一番大切なことだと思います。
藤澤さんの面倒見の良さには頭が下がります。それと「いや、出来ないです」という言葉は、一言も聞いたことがありませんでした。もめ事が嫌いな方で、常に会や世の中の雰囲気を調和する方でした。あの世に行かれても、この世の延長で過ごされていると思います。
ご冥福をお祈り致します。
ウイークエンド・子ども・いきいき体験事業
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