藤澤さんの思い出
井上 隆司(元建設省)
私も土木業界関係のOBとして、この業界に対する国民の厳しい批判を感じでいました。一部の人々による談合、汚職、政官業の癒着等が批判の対象のようであります。大学、高専等の土木工学科の名称変更が多くなったこともこれが遠因であろうと思います。そこで、少しでも公共事業とりわけ土木業界を一般国民に理解してもらいたいとの思いが、CVVに参加する動機となりました。
藤澤さんとの出会いはCVV活動に本格的に参加するようになってからで、4年ほど前であります。藤澤さんは、当時からCVV活動の中心的な役割をされていました。更にCVVのホームページの立上げから、会員のメール連絡の指導もしておられました。私も指導を受けた一人です。 あるとき、私のパソコンにウイルスが入り込み、コンピューターが機能しなくなりました。その時に藤澤さんに相談する機会があり、指導していただきましたがなかなか元どうりにならなりませんでした。
そこで、又、相談すると、今度は私の家に来てパソコンを見てあげるから、都合のよい日時を言ってくださいとのこと、私は感動してしまいました。というのは、私は藤澤さんの住所を知りませんし、藤澤さんも私の住所を知らなかったと思います。なんて親切な人だろうと思ったからです。それほど親しい間柄ではないし、忙しいのに恐れ多くてお願いしませんでした。 このことが、一番印象に残る思い出となりました。先般のCVVで開催された藤澤さんを偲ぶ会に参加させていただきましたが、そのときの奥様、子供さんのお話からも藤澤さんの生前の考え、思想が良くわかり又感動しております。
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