29. 大和橋之碑
大和橋之碑
「大阪市と堺市を結ぶ大和橋は、大和川の開削と共に宝永元年、紀州街道
が川を渡るところに架けられた公儀橋であった。当時、大和川にはこの橋し
かなく、旧暦6月末日に行われていた住吉大社の大祓の祭では一場の舞台
となった。神遷しをした神輿をかつぎ数百人が持つ炬火の火は西宮を始め
兵庫、明石から泉州海岸まで見ることができ人々はこの火を目印として神幸
を拝したという。
これを「住吉の火替」といった。
幕府の手によって架けられた大和橋は洪水時に絶えず流失の危険にさらさ
れながら大正5年、大阪府が鉄橋に架け換え、現在の橋は橋梁形式三径間
連続の斜張橋で橋長192メートル、有効幅員9.5メートルとなった。
                             平成11年3月 大阪市」
現在の「大和橋」
大和橋銘
南海本線と阪神高速15号堺線の大和川橋梁(下流側)
阪堺電軌の大和川橋梁(上流側)
大和川橋梁を渡る阪堺電車
阪堺電軌の大和川橋梁
阪堺電軌の大和川橋梁架橋銘(明治44年)