大阪駅北地区国際コンセプトコンペ
参加報告
1、大阪駅の歴史(大阪駅物語)と梅田貨物駅移転の経緯
大阪駅物語
・明治5年(1872年)、新橋〜横浜間鉄道開通(我国最初)。
・明治7年(1874年)5月11日、大阪〜神戸間鉄道開通、
初代大阪駅開業(現在の中央郵便局の西裏付近)。
・明治22年(1889年)7月1日、湖東線開業、東京〜神戸間全通。
・明治42年(1909年)、大阪荷扱所が新設。
その後、昭和3年(1928年)12月、梅田駅と改められ貨物専用駅となる。
・明治34年(1901年)7月1日,2代目大阪駅誕生。
・昭和15年(1940年)6月1日、3代目大阪駅一部完成。引き続き
工事はされるが、昭和18年5月、戦局悪化のため工事中止。
・昭和37年(1962年)第二次池田内閣の建設大臣河野一郎氏が梅
田貨物駅の移転を計画されるが、失敗。
・昭和58年(1983年)4月27日、4代目大阪駅「アクティ大阪」誕生。
・昭和60年(1985年)〜平成8年(1996年)、旧国鉄梅田南コンテ
ナヤード跡地約9.2ヘクタールに西梅田土地区画整理事業を実施。
・平成14年9月(2002年)〜平成15年3月(2003年)、梅田貨物駅移転後の
用地等(約24ha)について、大阪駅北地区国際コンセプトコンペを実施。
2、大阪駅北地区国際コンセプトコンペの概要
1)スケジュール
登録受付け期間 :平成14年9月1日〜10月31日
質問受付け期間 :平成14年9月1日〜10月31日
質問回答書発送 :平成14年11月中旬の予定
作品受付け期間 :平成14年12月1日〜平成15年1月31日
審査結果通知 :平成15年3月(予定)
表彰式 :平成15年3月(予定)
2)提案内容
@主提案図書A(論文)作成(A4サイズ、10ページ、10,000字以内
)
・まちづくりの根幹となるコンセプト。
・コンセプトの背景や基本的な考え方。
・のぞましい土地利用、立地を図るべき施設・機能。
・先行開発可能区域の開発について。
・都市環境、アーバンデザインについて。
・その他の提案。
A主提案図書B(パネル)の作成(A1サイズ、2枚以内)
(主提案図書A(論文)をビジュアルに表現したもの。)
B要約図書(論文)(A3サイズ、1ページ、2,000字以内)
・提案内容の全体像の要約。
・提案で重視するポイント。
3)審査委員会
委員長:熊谷信昭(元阪大総長)
委員:安藤忠雄(建築家)、石森秀三(国立民博教授)、
伊藤滋(東大名誉教授)、川勝平太(国立日文研教授)、
残間里江子(プロジューサー)、J.K.バクスター(国立日文
研教授)、田口芳明(奈良産大教授)、鳴海邦碩(阪大教授)、
本間正明(阪大教授)、村橋正武(立命大教授)
4)登録数、応募数
・ 登録数:966件
・応募作品数:5190件 うち海外(91の国と地域) 2251件(約43%)
・海外応募上位5か国:@アメリカ(55件)、Aポーランド(34件)
Bイタリア(24件)、Cロシア(20件)、Dイギリス(20件)
3,CVVまちづくりグループの提案
CVVまちづくりグループ では谷平勉先生を代表とし、約10人が集まり、
このコンペに参加することにし、平成14年9月30日から11回の会合と、
EーメイルでOKネットと言うネットワークを組んで、そのネット上での議
論と意見の集約をしました。この議論の最中に朝日放送のテレビ取材をうけ、
1月7日(火)の午後6時18分のから朝日テレビの”ニュースゆう”で放映
されました。
提案のまとめは主に酒井さんと中尾さんがされました。
そのコンセプトはコンセプトコンペ説明要旨にありますが、要約しますと、
・知の集結するまち《「知」の天守閣》を築く。
・その中には、ノーベル賞受賞者を顕彰するノーベル館と、人間国宝の顕彰と
継承をする人間国宝館と、「いのち」を深く認識する「花の知恵」博物館を
造る。
・都市環境、アーバンデザインでは、3つの象徴的なレベルを設定する。
現在の地盤のレベルのG1
淀川スーパー堤防レベルのG2
大阪城天守閣最上部レベルのG3
・「水(海)」、「もり」を意識的に取り入れ、「アゴラ」を中心とする求心的な空間をつく
る。
・自立循環実験都市づくり
・プライベート・イニシアチブ(「民」の力)を貫く。
そして図面として「土地利用・施設配置平面イメージ図」と「空間形成イメ
ージ図」
があります。