活動報告

2020.11.15

京都市内選奨土木遺産調査(追補)ー 琵琶湖疏水&インクライン ー

<琵琶湖疏水とは?>

 琵琶湖の湖水を京都市内に引水するために造られた人工水路である。
明治維新による東京遷都などで人口流出、産業衰退により沈み切った京都に活力を呼び戻すため京都振興の第一策として計画された。 
 大津市三保ケ崎から京都市内の鴨川夷川まで約19.3kmを、1885年(明治18年)に着工し、1890年(明治
23年)完工したもので、灌漑、上水道、水力発電、舟運などに活用された偉大な土木事業であった。
 見学途上、九条山ポンプ場のフェンスに「琵琶湖疏水についてのお話」なる疏水に関連する説明板(京都市)が掲示されていましたので紹介します。

☆☆ 以下、琵琶湖疎水についてのお話 ☆☆

<琵琶湖疎水船とは?>

<田邉朔郎とは?>

<田邉朔郎像&顕彰碑> 所在地:京都市東山区東小物座町331

 

<北垣国道とは?>

<西郷菊次郎とは?>

<第一トンネルとは?>

<蹴上インクラインとは?>

<扁額とは?>

 

<庭園への引水>

<疏水第3トンネル西口(蹴上船泊り>

<水路閣> 南禅寺境内に建設された疏水の水路橋、1888年(明治21年)完工

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☆☆  琵琶湖疏水インクライン  ☆☆

 インクラインとは「傾斜鉄道」のことで、本インクラインは、琵琶湖疏水の第3トンネル西口の”蹴上船溜り”~”南禅寺船溜り”までの、延長:582m、幅:22m、勾配:1/15の設備で、舟運ルートの一環として設置された。
 運転用の巻き上げ機は”南禅寺船溜り”に設置され、蹴上発電所の電力を動力として運転された。
 1891年(明治24年)から1948年(昭和23年)まで実用に供された。
 運行休止後、電気設備やレール等は撤去されていたが、産業遺産として保存するため復元することになり、1977年(昭和52年)に復元完成した。現場には、レールとともに復元された台車2台(坂の中間と蹴上船溜り)が保存されている。
 1996年(平成8年)に国の史跡に指定されている。


インクライン説明板  (拡大図)


蹴上船溜り (琵琶湖疏水第3トンネル西口)


「蹴上船溜」表示板


インクライン上部に止め置かれている台車 (蹴上船溜り)


インクライン中間部から見た上方部


中間部に留め置かれている台車 (復元された舟運船の三十石船が積まれている)


台車の上部側

「運輸船」説明板


台車の下部側


中間部から見た下方 (南禅寺船溜り方)


インクラインと並行して流れる疏水


「三十石船と蹴上インクライン」説明板 (拡大図)

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