[ 講演会内容・風景 ]
                               
株式会社ノヴァエネルギーは
自然エネルギーの利用、潮流発電の
世界初の実用化を目指しています。

社長の鈴木清美氏が講演されました。
昭和27年茨城県北茨城市生まれ。
平成元年から船長を勤め、平成10年に船乗りを辞め25年間世界の
海を回り考えたことを、形にするため会社を設立。

今、原油高騰、地球温暖化による気候変動等の問題があり,また
化石燃料はいつか枯渇する。
自然エネルギー利用装置開発として、潮流・海流発電を行い、生産電力
を水素変換することを考えている。

実際のプラント建設の場合、海洋構造物の建設が必要となる。
海洋土木の技術的、専門的な知識が必要となりますが、
CVVの皆さまのご協力をいただければ、ありがたいと思います。

イギリスでは、国が支援して、潮流発電・波力発電・潮汐発電の開発を進めている。

韓国では国が支援して、南岸で2009年3月にイギリス・ルナエナジー社の潮流発電テストプラント
1MWを設置する。 2015年までに現代重工が300基製作し、世界初の大型潮流発電所を稼動させる。

台湾では、台湾エネルギー局の指導で、世界初の黒潮発電所建設、の初期計画に入っている。

日本では文部科学省も経済産業省も何もしていない。国は海洋開発には力を入れず、国策として
自然エネルギー利用より、原子力発電を考えている


ノヴァエネルギーは、神戸大学海事科学部の協力の下、単独で潮流発電を開発しており、
韓国南岸のテストプラント2009年3月設置より前に、世界初の実用化を達成したいと
考えている。

32名が聴講する中、講演は続けられます。
聴講の様子
講演の様子
講演の様子
鈴木社長は船長として船に乗っていた時の経験
から、海藻などがひっからないよう、海を泳ぐ
生き物の姿をイメージし、丸みを持たせた形の
プロペラを考案した。
左から「シャチ」「トド」「ペンギン」「本マグロ」
神戸大学海事科学部のプールでの実験の
結果、改良を加えた自信作「本マグロ1号」と
「本マグロ2号」明石海峡での初の海洋実験
に使用した。「本マグロ」プロペラの寸法は、
長:120cm径:75cmで、500kw型の
1/20の模型。
平成19年7月26日、27日、神戸大学
海事科学部実験水槽で実験。
平成20年3月5日に第2回実験を行っている。

平成20年2月20日に、「本マグロ1号」
「本マグロ2号」を使用して、明石海峡で初の
実証実験を行い、200Wの発電を確認した。
この様子はNHK TV で放映された。
今後の展開として明石海峡岩屋沖で、
200〜300kwの実用化実験を計画中。
その後瀬戸内海全域及び九州西での
潮流発電所の建設を考えている。

将来、黒潮発電で、水深80〜100mに
500kw型48基(1辺150mの立法体状となる)
で24,000kw発電が可能。
これが51あれば大型原発1基に相当する。
(質疑)プロペラに海中生物は障害とならいないか。
    振動による疲労破壊は考えられないか。

音が出ると魚は寄ってくる。このプロペラの翼は
長くないので、音は出ない。魚は寄ってこない。 
翼の取り付けは360度方向転換可能となって
おり、こいのぼりのようにフレキシブルで振動は
少ない。
(質疑)風力発電は補助金が付く
潮流発電には付かないのか

国の新エネルギーは、風、太陽、バイオ
のみで、海は自然エネルギーとして定義
されていないので、補助金は付かない。


また、漁業関係の障害とならないよう
十分に留意することが大切である。
最後にこの講演会を企画された片桐知子様の
ご挨拶。

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