[土木学会選奨土木遺産]
JR関西本線・木津川橋りょう
「関西本線・木津川橋梁」は、JR関西本線の大河原ー笠置間の木津川に架かる、橋長171.4m、
5径間(名古屋方から、@30.08m、A62.38m、B30.08m、C22.3m、D22.3m)の複合橋である。
橋台は石積工、橋脚は石積と煉瓦積工で、1896年(明治29年)に着工され、それに、イギリスの
橋梁メーカー"パテントシャフト&トゥリー"社から輸入した橋梁(@・B:ポニーワーレントラス、
Aプラットトラス、C・D:プレートガーダー)を架橋して、1897年(明治30年)11月11日に開通した。
その後、機関車の重量化、輸送の重量化などの必要性から、1926年(大正15年)に、Aのプラット
トラス橋は、曲弦ワーレントラスに架け替えられ、@・Bのポニーワーレントラスには、ランガー
アーチが補強され、今日に至っているが、周辺の景観に合った華麗な橋梁である。
本橋梁の歴史的価値が認められ、2021年(令和3年度)に「土木学会選奨土木遺産」に認定され
ている。
位置図

全景 (右岸下流側より)

「土木学会選奨土木遺産」認定プレート

橋台 (名古屋方)(右岸)
石積み橋台で、下から3段目に「土木学会選奨土木遺産」認定プレートが貼られている。橋台前の
道路は、幅員3mほどで、右岸上流にある関西電力・相楽発電所に通じている笠置町道である。
「認定プレート」 
第1橋脚
第2橋脚
第3橋脚
第2、第3、第4橋脚
下方から見た橋梁部
2連目「曲弦ワーレントラス」
3連目「ポニーワーレントラス+ランガーアーチ補強」
4連目、5連目「上路プレートガーダー」
上流の相楽発電所から見た「木津川橋りょう」

「木津川橋りょう」を渡る列車