CVV 第3回総会(平成13年度)の記録

* 日 時:平成14年3月5日(火)18時〜21時半
* 会 場:大阪・凌霜クラブ(大阪駅前第1ビル 11階)
* 参加者:50名(このうち4名は 一部のみに参加)
* 参加費:4000円(一部のみの参加者は 1000円)

* プログラム:第一部(18時〜20時)
        1)開会のことば:谷平 勉
        2)経過について:川谷充郎(幹事長)
        3)広報について:藤澤政夫
        4)アドバイスグループの活動について:北村正夫
        5)まちづくりグループの活動について:酒井 貞
        6)報告事項:
         ・土木学会関西支部「共同研究グループ」の話:中山 学
         ・「土木博物館構想」に対する支援依頼の話: 田中輝彦
         ・大阪「水かいどう808」への協力依頼の話:須知裕曠
        7)質問や意見など
        8)挨拶・総括:松井 保(委員長)
      
        第二部(20時〜21時半)
        9)ショートスピーチ「私とCVV活動」:中尾順二
        10)初参加者の自己紹介:
           石野 塩田 西村増 野田 井上洋 佐々木 藤田昭
           藤田治 土木学会関西支部(谷 渡辺 鍋島 重松)

* 配布資料
        ア)CVV総会の出欠表
        イ)CVVのリーフレット  Click
        ウ)CVV総会報告  Click
        エ)土木学会誌・「CVV活動」  Click
        オ)CVV K・プロジェクトのレポート2002/03
        カ)土木博物館構想に対するCVVへの 支援依頼について
        キ)大阪・水かいどう808−「水の都・大阪」川からの再生を目指してー

*発表記録(要旨)
  「第一部」

  { 谷平 }開会のことば
       ・参加者への謝辞。
       ・司会担当者の自己紹介。
       ・配布資料の確認。
       ・一部と二部に分離。 二部の歓談に期待。

  { 川谷 }経過について
       ・ 総会開催への総力結集に対して謝辞。
       ・配布資料「CVV総会報告」「土木学会誌:CVV活動」
        「CVVリーフレット」を参考にして、前年度総会以降の活動について報告。(以下に)
       ・CVV運営に危機感(マンネリ化、月例会議場の確保、事務局体制)
       ・まちづくりG、アドバイスGともに、活動計画をなお模索中。
       ・事務局体制の確立。
       ・リーフレットの作成。
       ・土木学会誌に「CVVの活動」について投稿(依頼により)
       ・「土木学会全国大会全体討論会」に関する見解表明について議論。
         (池亀個人として投稿)
       ・土木学会関西支部「共同研究グループ」への申請につき異論もあったが、申請を
        了承し2月下旬採択の連絡あり。

  { 藤澤 }広報について
       ・CVVホームページ記載の「活動状況」のクリックを期待。
       ・ホームページの「伝言板」の利用を期待。
       ・「メーリングリスト管理者」は、藤澤が継続して担当。
       ・メーリングリストの改定を予定。
       ・ CVVの連絡は、Eメールのみ。
       ・ パソコン指導を受託(無料。 出張教授も可能)。
        ホームページの「伝言板」にて受け付け。

  { 北村 }アドバイスグループの活動について
       ・13年度に開催した市民見学会について、パワーポイントにて説明。
        4月の「城北川を遡る」、5月の「中之島の橋巡り」、
        9月の「兵庫津の土木構造物の探索」、12月の「伏見の土木遺産を訪ねる」
        10月の「三菱重工の進水式」など。(CVVホームページに既載)
       ・石川研土会からの依頼による「京都疎水、旧逢坂山トンネル」見学案内。(8月)
       ・14年4月に、市民見学会「舞洲ぐるっと探訪」を予定。

  { 酒井 }まちづくりグループの活動について
       ・外に向けて発信できるプロジェクトを計画し、検討。発信の方法を模索。
       ・配布資料「CVV K・プロジェクトのレポート2002/03」にそって説明。
       ・「Kプロジェクト」:新しい「ゼイタク」を創るまちづくり
        第1ステージ:はじめに「場」あり
        第2ステージ:はじめに「言葉」あり
        第3ステージ:はじめに「活動」あり
        第4ステージ:河川敷に着目、新しい「ゼイタク」のためのインフラを

  { 中山 }土木学会関西支部「共同研究グループ」の話
       ・関西支部の平成14年度「共同研究グループ」として承認を受け、補助金受領が決
        定。
       ・ 現在の活動をいっそう具現化するとともに、今後の市民へのサービスはどうある
        べきかについて模索。
       ・これらの実現に対して、みなさんの協力を期待。

  { 田中 }「土木博物館構想」に対する支援依頼の話
       ・配布資料「土木博物館構想・・・・」にそって説明。(以下に)
       ・神戸市が先導して、土木に関する総合博物館を計画。
       ・14年度のイベントなどに支援を依頼(CVVに対して)

  { 須知 }大阪「水かいどう808」への協力依頼の話
       ・NPO法人として“大阪の 川からの活性化”を展開中。
       ・「大阪・川と橋の物語」として、市民レベルでイベントを実施。
        (淀川マラソン大会、オランダ運河跳び大会など)
       ・「道頓堀で泳ごう」「道頓堀で真珠の養殖」など、夢の企画。
       ・「水都再生、水の回廊コース」を4月から運航の予定。
       ・「川筋の橋物語」などの観光ボランティア募集に協力を依頼。
       ・「淀川学」「宇治川学」「猪名川学」などの出版を計画。原稿協力を依頼。

  { 谷平 }質問や意見など
       「川谷」土木博物館の「土木の学校」について、具体的に説明を。
       「田中」具体的にイメージが固まっているわけではない。 土木の
           インフラが社会に広く貢献していることを理解してもらう
           ための 一般市民とのコミュニケイションの場つくりの
           ようなことではないか。
       「北村」CVVの旗は片桐さんのデザイン。5〜6案のなかから決定。
       「谷平」CVVのリーフレットも片桐さんの作品。 知的作業は奉仕。
       「駿河」「共同研究グループ」については、どんな経緯で申請し、また
           自分たちはなにをすればよいのか。
       「中山」CVVの活動を より具現化していくには、資金が必要。
           この1年間に何をするか、早急に計画を確立することが必要。
       「谷平」この種の共同研究グループの承認は初めて。 
           期待に応えて、全員のエネルギーを結集してよりよい成果を。
       「野田」防災グループの立ち上げ予定は いつか?
       「谷平」参加する人があれば、早く立ち上げたい。
       「片桐」CVVのリーフレットは、知的作業を換算したら相当に高価。
           メンバーの増加も結構だが“事業強化が肝心”ではないのか。
           原稿遅延ではさんざん泣かされた。 その「つぐない」の
           意味で、しっかり有効活用しなかったら許さんぞー。
           池亀さん! (カリカリ)

  { 松井 }挨拶・総括
       CVV委員会委員長という神輿に乗っている 大阪大学の松井です。
      私はチャットに入っていますので、本来の仕事の関係よりも CVVの
      メールのほうがはるかに多くて、本来のメールを探すのが大変です。

       総会だけは皆勤で、今日は3回目の出席ですが、非常に感激しました。
      みなさん、パワーポイントのスマートなプレゼンテイションでした。
      過去2回は、どうしようという議論ばかりでしたが、今回は態勢が整い
      つつあるというか、蒔いた種が大きな花になっていく予感がしています。
       リーフレットの挨拶文には、CVVの今後への期待を込めています。
      小泉構造改革で建設産業分野にも大きな波が来ていますが、基本的には
      「ピンチはチャンス」であって、次の世代の枠組みをこれから考えてい
      こう。こういう状況でないと、少々のことを考えても世の中になかなか
      受け入れられない。
       こういうピンチのときにこそ、新しい風が吹くと、すっと受け入れられる。
      その風の一つが、このCVVではないかと思っています。 3年前に要請が
      来たときも、世の中のトレンドにはぴったりの活動だと思って、快諾しました。
      今日は、そういう時代の流れにちゃんと乗っていることを確信しました。

       先ほど「共同研究グループ」の話がありましたが、私は 審査にはいっさい
      圧力をかけていません。宗男さんみたいなことはしていません。 ただ、議論
      のなかでは、これは「共同研究グループ」には相応しくないくらいに 立派な
      活動ではないか、という意見がありました。
       私は、「ノウハウが要るのです。 これは、それを蓄えるための研究です」と
      助言はしました。 それなら申請書にそう書いておいてくれたらよいのに、と
      いうことでした。
      
       いずれにして「共同研究グループ」というのは、何かをしろと強制している
      わけではありません。 失敗してもいいから、その経験を積むためのものです。
      次のステップのために、失敗のデータを整えるということでもいいのです。
      ですから、「アメ」と「ムチ」なんてことは、関西支部としては言っていません
      そういう意味で、安心して活動してもらったらいいと思います。
       残してほしいのは、「ノウハウ」と「プロセス」です。 「結果」だけでは
      なしに、先ほどの「ビラ」のようなものを残してほしい。 どういうふうにし
      たら、こんなことになった。 そうすると、こんなことを考えてやったらええ
      ねんなあ。 うまくいくまでには たくさんの失敗があるんやなあということ
      が、あとに続く人にも分かるような跡形を残してほしいと思います。
       そういう「共同研究グループ」だと思っていただいて、関西支部へのオブリ
      ゲイションはそれでOKです。 支部長が言うてるのですから、大丈夫です。
      これだけの人が本気になって取り組めば、もっといいことが出来ると思います。
      それは、どんどんやってもらったらいいのです。
       先ほどの見学会なんかでも、プロジェクトの中身が分かるような形で報告書
      を作ってもらって、関西支部のホームページに載せれば、それを見る人はプロ
      ジェクトもよく判る。 実際に見学する場合の半分程度は、理解できる。
      そんなふうにすれば、ここでの活動を活用できるし、関西支部としても活動し
      ているふうに見える。 というような程度に考えていますから、あんまり大変
      やと思わないで、失敗を恐れずにいい活動をしてほしいと思います。

       それから、先ほどのNPOの須知さんの話、面白く聞かせてもらいました。
      CVVも目指すところはNPOかなと思っていますので、NPOの作り方も
      教えていただけるし、またNPOの連携は十分にできるなあという感想を持ち
      ました。
       土木博物館の話でも、CVVの活かし方を外から考えていただいていると、
      非常にありがたく感じました。

       あとは、最初に川谷先生も言われたように、ボランティアは好きなときだけ
      やればいいというものではなくやはり外から見れば、ある程度責任を伴う
      だろうと思います。そういう意味で、何かリスクマネイジメントが要るで
      しょう。
       来年の事務局体制を見ると、正と副が居ます。 この体制はいいと思います。
      どんな活動でも二人制にして互いにサポートできるのがいいでしょう。 何事
      も リスクマネイジメントを考えながらやるのが、負担が少なくて 長続きす
      る方法だと思います。

       最後に一つ。 これからは、CVV主催・関西支部後援というような相互に
      緩やかな関係をもって、市民向けの見学会を開催するようにしたらいいと思い
      ます。 そして、関西支部のホームページで、見学会報告を発信するというこ
      とになれば、なおいっそういいと思います。

  { 谷平 }終わりのことば
       ・松井委員長の総括における 激励に感謝。
       ・ 総括後半の助言により、自覚が湧出。

  「第二部」
  { 谷平 }あいさつ

  { 松下 }乾杯
  { 中尾 }ショートスピーチ「私とCVV活動」
      私とCVV活動
      1996年4月 元土木学会関西支部のFCC委員会のメンバーからお誘いを
      受け 仲間にいれていただいた。その頃は元の(株)電通を離れ人材派遣の
      会社をお預かりしていたが 突然仕事がイヤになり1999年5月退職 年金
      生活にはいった。 現役時代に仕事を止めたら あれもこれもと描いていた夢
      いま 思えば甘い考えでした。
      40年のサラリーマン生活の切り替えは大変難しいものです。
      定年生活のノウハウ本、月刊誌など情報はいっぱいあるけど どうも違う。
      先ず 経験者のはなしが出ていない…大半がこの生活を知らない人が想像で
         あるいは 元々自由業 以前の生活の延長線上のはなし
         それから 大変なお金持ちのはなし
      参考にならない。
      先般TV番組で 映画<ランボー>が放送されたが ベトナム戦争の精鋭部隊
      にいた帰還兵 数々の武勲をあげたが 社会に居場所がない 一人で反乱。
      俺も<ランボー>か? と

      そこで考えた 定年生活とは 食事のようなもの 。
      まず 主食を探せ <米飯、パン> 淡々と毎日続けて 飽きないもの
         そして生活が広がり 新しい友人が出来る 情報が入る

      考えていたゴルフ、テニス、登山、旅行、読書、観劇、史跡探訪、ドライブ
      これらはみんな副食<おかず>です。

      いま わたしの主食は スポーツクラブ通い
      汗をかく!<快感> 筋力がつく!<体力、行動力> 健康になる!
              いま はまってます。
      副食<おかず>は 体育系と文化系にわかれる
      体育系は好きなGOLF 目標はシングルハンデ<いま11>
                   昨年 思わぬ出来事 シニア選手権獲得
      文化系は 旅行、社寺観賞、植木、映画など
           CVV活動

      CVV活動は まちづくりグループ これの すごいところ
             文書をつくること
             企画などかんがえること
             知識を披露する
              聞いてもらえる  <読書、新聞切り抜き、意欲が出る>
              自分の考えを発表できる
      定年生活にこのような機会はない。知的満足度を充足させる。大変な幸せ!

      その上毎日性がある(メーリングリスト)…世間の鼓動がつたわる。
         メンバーがすばらしい
        共同研究グループ指名…土木業界OB組織づくりに関与している
      これはもう 私の文化系の大きな領域を占めている。

      人生の五計 と言いますが <安岡正篤著 人生の五計 MOKU出版>
      生計;起きてから寝るまで、日々毎日心がけるべきこととは何か
      身計;わが身をいかに人間として社会に対処させていくべきか
      家計;夫婦、親子関係はどうあるべきか
      老計;いかに<老>たるものの価値を生かして生きるべきか
      死計;<死>を超越し、不朽不滅に生きる生き方とは

      いま老計を生きる私にとって、知的で得るところの多いCVVは私の生活の
      文化系の主役であり、もっと大きな活動になりつつあります。

  { 谷平 }初参加者の自己紹介
       「石野 健」明石海峡大橋のタワー建設の責任者(三菱重工)。
         川谷教授と「神大生のタワー見学」を約束。
         ボランティアの役割は一般市民に土木技術を紹介することと理解。
       「塩田堂太郎」昨年3月に退職。
         CVV活動に賛同。
         今後 機会があれば、参加。
       「西村増雄」日立造船で、藤澤さんの隣席。
         当今のビジョンなき「公共事業バッシング」に亡国の危惧。
         「ピンチはチャンス」の意気込みで、今後 世の中にPRを。
       「野田 弘」技術士(応用理学部門)
         地球物理専攻
         技術士法の改正点について。
       「井上洋里」橋梁関係に 総計48年の経験。
         NHKのパネルディスカッション「水と都市との共生
         その他について紹介。
       「佐々木茂範」まちづくりGのフィールドワークに参加。
         昨今の「公共事業バッシング」に激怒。
         土木学会熊本討論会に関する「個人見解」を提出。
       「藤田昭治」地下鉄建設に長年にわたり従事。
         その節の 関係者のご指導に感謝。
       「藤田 治」建築関係の仕事に従事。
         土木は「土と木」が原点であると納得。
       「土木学会関西支部」(谷 渡辺 鍋島 重松)
         「市民幹事」を紹介(阪神公団 大阪大 大阪市大)
         一般市民に「公共事業の重要性」についてPRが必要。

  { 谷平 }終わりにあたって
      ・「志願実行委員会」(総会の準備を担当)の紹介。
      ・川谷 池亀 松下 中尾 酒井 藤澤 金山 田中 櫻井
       妹尾 中山 片桐 由佐 福知 隅野、谷平(以上の各氏)
      ・フランクな参加スタイルに期待
      ・CVVリーフレットによる PRに協力を。
      ・片桐パンフレット「いながわ ザ・レンジャー」の紹介。

  { 隅野 }最後のシメ
      ・特殊別荘から帰還直後。
      ・全員協力による 総会の無事終了を喜び、来年度の活動を
       誓って拍手を。 ( パチパチパチパチ・・・・ )
      ・ありがとうございました。

                     以上。「記録担当:金山」


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