[ 田尻スカイブリッジ ]
( たじりすかいぶりっじ )
( TAJIRI_SKY BRIDGE )
田尻スカイブリッジは、大阪府田尻町にある田尻漁港を跨ぐ全長338.1mの斜張橋である。
本橋は、関西国際空港の開業に併せて整備され、りんくうタウンにおける北・中・南の3地区を結ぶ
幹線道路(佐野田尻泉南線)において、北〜中地区にかけて田尻漁港を跨いで建設されており、平成
6年8月(1994年)に完成している。りんくうタウンは、大阪府の副都心のひとつとして、空港対岸の沿岸
部に埋め立造成されたものであり、空港の機能支援・補完を目的として、交流とハイアメニティーに溢
れる街を目指して整備されたことで大阪まちなみ百景にも選定されており、名称は空港を臨む「臨空」
からとられた。
本橋は土木学会関西支部から「技術賞」「奨励賞」(平成6年度)を受賞している。
空港の真正面に位置する立地条件を考慮して、りんくうタウンのランドマークとしてPC2径間プレスト
レスト・コンクリート連続斜張橋形式(橋長338m、最大支間長168m、主塔高110m)が採用されている。
りんくうタウンのコンセプトに対応して、「人々に親しまれる橋」を目指し、主塔形状、歩・車道照明等歩・
車道照明等のデザインで工夫されている。主塔基部の展望スペースから、日本の夕陽百選の「マーブル
ビーチの夕陽」や沖合いの空港などを見晴らせ、ビューポイントになっている。
斜材形式はセミハープ形を採用しており、ケーブル定着間隔10m、片側15段の多段数として、ケーブ
ルの存在感を出している。ケーブル定着部は、景観性や塩分による発錆を考慮して主桁ボックス内とさ
れている。また、風雨によるケーブルのレインバイブレーションを抑制するため、せん断粘性ダンパー
よる制振装置が配置されている。
施工では海上作業となるため、コンクリートプラント船などの工事船舶が用いられた。主桁は、船舶の
航行を妨げないようにするため主塔部から58ブロックに分割して張出架設工法で架設された。主塔部の
下部構造は、占有面積を縮小して航路部への影響を小さくできるニューマチックケーソン基礎(平面寸法
25m×30m×高さ31m)が用いられた。

       全景 (陸側から)
       全景 (海側から)
橋名標(漢字)
橋名標(ひらかな)
りんくう公園から
側面
右岸アプローチ部
橋面
主柱
ケーブル アンカー部
桁下
架橋プレート

田尻スカイブリッジ にて