[ 大坂橋 ]
( おおさかばし )
[ OSAKA BRIDGE ]
大阪城北の寝屋川に架かる橋である。
大正14年3月(1925)、東横堀川の浚渫中に、末吉橋と九之助橋の間の川底から「大坂橋 天正拾三年」
(1585)の銘が刻された擬宝珠(ぎぼし 高さ60cm×外径35cm、重さ15kg)が発見された。しかし、この「大坂
橋」は過去のいずれの文献にも見あたらず、橋の所在・規模については、後にさまざまの議論が展開する
ことになる。
この立派な擬宝珠は、昭和6年に再建された大阪城天守閣に保存され、市民に公開されていた。しかし、
終戦後の昭和23年7月(1948)に、天守閣がアメリカ軍から大阪市に返還された時には、この擬宝珠は既に
なくなっており、戦争の混乱時に行方不明になったようである。現在は、当時の写真と拓本が残されている
のみで、橋の所在と同様に幻の擬宝珠となってしまった。
幻の「大坂橋」の名前は、昭和48年(1973)大阪城公園と毛馬桜宮公園を結ぶ自転車・歩行者専用橋とし
て390年ぶりに復活された。橋の主橋梁部は、橋長98.4m、幅員4.5mで、頬杖式ラーメン橋と呼ばれるユニ
ークな形式である。橋梁形式の選定に当たっては、大阪城を背景とし、公園と公園を結ぶにふさわしい構造
美を有するよう、景観との調和が十分に考慮された。橋上に緑を配すなど橋面上の雰囲気作りにも配慮が
なされている。なお、橋上には橋名由来碑が設置されている。

      全景 (手前は「京橋」)
下の道路から見た「大坂橋」
歩道橋から見た「大坂橋」
通路面
漢字表示の「橋名標石」
ひらかな表示の「橋名標石」
「大坂橋」命名由来碑
(画像をクリックすると拡大した内容が見られます)

          第5回見学会参加の皆さん    (「大坂橋」橋上で大阪城を背景にして)